相撲

相撲は、力わざで闘うレスリング競技で、日本の国技となっています。相撲は古代、神道の神々を楽しませるためのパフォーマンスとして始まり、土俵を塩で清めるなどの宗教的な儀式は、今でも行われています。ちなみに、古代からの慣習として、プロの力士になれるのは男性に限られています。

競技のルールは、とても簡単です。先に土俵を降りたり、足の裏以外で地面に触れたりした力士が負けとなります。取組は、土で作り、砂を敷きつめた土俵で行われます。取組時間は通常数秒ですが、1分以上の長丁場になることもあります。

なお、相撲には、体重によるクラス分けや体重制限がないため、力士は自分よりも何倍も大きい相手と対戦することもあります。そのため、相撲の稽古では体重を増やすことが重要となります。

取組の日

下位力士は8時30分(13日目〜15日目は10時)、2階級(十両)は15時、上位力士(幕内)は16時に取組を開始しますが、階級ごとの土俵入りを見るのも楽しいです。三役の取組は18時ちょっと前に行われますが、千秋楽には表彰式があるため30分前倒しになります。

日が暮れて、最も盛り上がる取組が行われる時間になると、観客が増えて会場が活気に満ちてきます。

また、上位力士の取組前の準備はより大掛かりとなるため、取組と取組の間の時間も長くなります。時間に余裕のない方は、15:30〜18:00の間に会場に来て、幕内のはじめの方の取組を見ることをお勧めします。

相撲部屋の見学

大相撲を楽しむには、取組のほかに、相撲部屋での朝稽古を見学するのも一興です。

相撲部屋とは、力士が生活と稽古を共にし、寝食や稽古、余暇の過ごし方などを親方が監督する場所です。首都圏には約40の相撲部屋が存在し、そのほとんどは東京の両国エリアにあります。

しかしながら、相撲部屋は、公共の場でも観光地でもありません。そのため、見学できる部屋は限られています。部屋の規則を守り、稽古の邪魔をしないようにしましょう。

2〜3時間は喋らずに黙って、床に座っていなければならないことを覚悟しておいてくださいね。